前から一度行きたいと思っていた京都の『都をどり』。祇園の舞妓さんや芸妓さんが日頃お稽古している舞やお囃子を披露してくれます。先週末の話になりますが、今年は観る機会を得まして、私の母や姉妹と一緒に親子水入らずの女子旅~。
通常使う祇園甲部歌舞練場が工事のため使えないので、今年は同じ京都市内の春秋座で。開演前には舞妓さん達によるお茶のお点前があり、我々もお相伴にあずかりました。舞妓さんは10代から20代初めくらいかしら、皆若くて可愛いの。。(残念ながら撮影禁止でした)
別の花街からいらしているのか、ところどころに舞妓さんや芸妓さんのお姿も・・・。春なので可愛らしい藤の花のかんざしを挿していました。東京では見ることのない景色です。舞台はとても華やかで、春の京都~という感じがいたしました。
そのあとはお寺をみたり、街をぶらぶらお散歩。
お茶の一保堂さん。お茶を買うことは勿論、奥のお部屋でお茶をいただくことも出来ます。お煎茶からお抹茶まで、本当に色々な種類があり、お店の方がそれぞれ最適な入れ方を丁寧に教えてくれます。
私はお濃茶を。あとでお薄に立て直してくれます。
店内の様子。どことなく似たような場所を知っている気が・・・・。そう、パリの紅茶専門店の『マリアージュフレール』に似ているのです!あちらはお茶の缶が並んでいましたがこちらは茶壷。同じお茶屋さん、共通するものがあるのですね。
今回は念願だった『俵屋』さんへ。ようやくお邪魔することが叶いました。
小さなお玄関をあがるとすぐの中庭に見事な藤が生けられていました。それも紫でなく桃色の藤。春の華やかさとともに、あたり一面に甘い香りが漂っていました。
『泉』のお部屋。美しく手入れされたお庭が目の前にひろがっています。広めの次の間がついているのですが、やはり時々舞妓さんや芸妓さんが来て、舞を舞ったりすることもあるそうです。納得。
お楽しみのお食事。決して華美なところがなく、けれどとても上品でどれも素晴らしいお味でした。また朝は湯豆腐がことこととやってきます。本当にふわふわ。そして美味しい湯葉もたっぷりはいっていて温かなお出汁でいただくのですが、これまた美味~。
お料理は勿論の事、季節に合った室礼、古い建物でありながら隅々まで全てが行き届いているお部屋と館内、なのにリラックスさせる空間作りは流石の一言。日本の美意識をたっぷり堪能できるお宿でした。(夜、お玄関では番頭さんがお客様の靴を全て磨いていて、少し冷えた翌朝、靴はぬくぬくに温められていました・・・)
翌日は名残の桜を見に『原谷苑』へ。こちらは個人の所有地なのですが、知る人ぞ知る?京都の桜の名所であります。訪れたのは4月20日過ぎですがまだまだ枝垂桜がシャワーのようでした。
久しぶりの京都でしたが、今回は本当に『大人の京都』~でした。大人になって良かった。