『パリの花クラス』第3土曜日開講しています!体験レッスンもOK.詳細はブログの最後をご覧ください。
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DAFA2の試験課題で『パラレル』という作品があります。シンプルなだけに難しいのですが、大切な課題なのでDAFAは関係なくディプロマコースの生徒さんにも学んでいただくようにしています。
この作品は二つの花器に葉を平行に差し、そこに花を添えていくというものですが、花器を前後にずらしながらいくつでも拡張していくことが出来るアレンジです。
これを作っていていつも思い浮かぶのが尾形光琳の『八橋図屏風』(ニューヨークのメトロポリタン美術館所蔵)。カキツバタが咲く水辺に橋がかかっていると様子を描いた屏風絵です。どうですか?パラレルのアレンジを拡張させると何となくこんな風になるのかな・・・と思いませんか?
『八橋』は伊勢物語の中に登場するお話で、現在の愛知県の八橋という場所でカキツバタを見た在原業平が『からころも きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる たびをしぞ思う』という有名な句を詠みました。
東洋の美が西洋の文化に大きな影響を与えていることはたくさんあります。デコラティブな表現を好んでいた西洋の人々にとって、この絵のように絶妙な空間の表現をする日本の美術というのは大変新鮮だったことでしょう。花の世界においてはこういったシンプルな空間表現(例えば生け花など)がモダンの作品に影響をあたえているように感じます・・・。
そういえば今日久しぶりに行った仕舞のお稽古。習ったのが杜若(かきつばた)だったなあ・・・何だかカキツバタ尽くしです。季節だからでしょうか?
ちなみにカキツバタは『アイリス』のことで、フランスのアレンジメントでも良く使われます。アヤメやショウブも同じ仲間です。
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体験レッスンのご案内
ナチュールでフランススタイルのお花を学びませんか?お気軽に体験レッスンにお越し下さい。
体験レッスン日程:
6月17,18,19,20日 7月2,15,16,17,18日。水・金曜日は1時半~、木・土曜日は10時半~約2時間で1作品を作ります。
体験レッスンフィー:5400円(講習費・資材・税込み)
なお、体験レッスンは予約制です。1週間前までにHPのお問い合わせからメールにて、または電話(090-4706-8223)までお申し込み下さい。