フランススタイルを学ぶフラワースクール NATURE(ナチュール)  大森駅から徒歩6分!パリスタイルのアレンジメントを基礎から学べます。DAFAやフランススタイルのディプロマ取得も。品川や目黒、川崎からも便利! 

大森のフラワースクール NATURE(ナチュール)では日仏フローラル芸術協会の認定講師によりオシャレでシックなパリスタイルのフラワーアレンジが学べます。


03月

ディプロマ合格、おめでとう!

土曜日は小雨降る寒い一日でしたが、自由が丘にある日仏フローラル芸術協会ではディプロマ認定の試験が行われました。ナチュールからも現在『研究科』と『パリの花クラス』両方にご参加くださっているKさんが受験なさり、無事に合格なさいました!おめでとうございます。

試験内容は、三角形・その他の基本形の課題(写真のようなもの)・クリエイティブ作品の3作品を3時間で完成させるというものです。これはパリで行われるDAFAの試験と同じ内容となっています。Kさんはいつも一生懸命な生徒さん。試験前にお引越しがあったりで大変でしたが、ラストスパートでご自宅でもたくさん練習なさっていました。その成果がでて、評価なさる先生からも大変ほめていただきました。

これは私の日本のディプロマですが、しばらくしたらKさんのものもお手元に届きますので楽しみに待っていてください。

ナチュールでは日仏フローラル芸術協会のディプロマ(規定のディプロマコースを修了した方が対象)や、パリでDAFA(フランス国立園芸協会主催の技能国家検定)の受験などのサポートをいたしております。ご興味のある方はお気軽にお問合せください。

 

研究科。クロメヤナギを使って

今月の研究科のクラスでは、クロメヤナギを使って土台を作るアレンジをレッスン。

柳はよくたわむので、堅い枝の部分と柔らかくしなる部分、それぞれの個性を利用して土台を作り、そこに季節の花をアレンジするというレッスンです。

ワイヤーでしっかりと留めながら作品作りを進めますが、土台作りはなかなか技がいる作業です。そしてシリンダーをセットし、ユリやラナンキュラス、ユキヤナギ、ユーカリなどをアレンジ・・・

生徒の方々の作品をご紹介!! 皆さん思い思いに花を挿し、完成させていらしゃいました。ユキヤナギが可憐ですね。

同じ花材を使っていますが、少しずつイメージが違うのも面白いところです。少ししたらユリも可憐な花を咲かせることでしょう。そんな花の変化を楽しめるのも、生花のよいところですね。

スチールグラスでナチュラルモダン

今月の『パリの花』クラスではスチールグラスを使ったチャーミングな作品をレッスンしています。スチールグラスでなくてもベアグラス、フレキシグラスなどでも作ることが可能です。

スチールグラスを幾重にも重ねることで出来上がる、エアリーな空間。その曲線の中に、同じく不思議な動きの『おどる丹頂』も加えました。

ようやく風が春を運んでくるようになった今日この頃、モダンな空間の中に春の花たちが・・・。

そして細い葉の陰からは小さなパールがのぞいています。本当に爽やかでチャーミングな作品が出来上がりました。

***********************************************************

今月はまだ何回かこの作品をレッスンいたします(3月13,14,15日)。入会金不要のビジターのレッスンも受け付けております。なお、通常の生徒さま以外の受講はすべて予約が必要です。直前でも参加可能な場合もありますので、料金、空席状況など、お気軽にお問い合わせください。(nature.studio1228@gmail.com また直前は 090-4706-8223 ヤベまでご連絡ください)

 

ナチュールはフランス国立園芸協会SNHFのプロフェッサー資格者によるフラワースクール。安心して正しいフランススタイルを学んでいただけます。

能『木賊(トクサ)』、そして後継者不足。

幼いころからの仕舞のお稽古を続けている私、先週の日曜日に私の師である喜多流の能楽師、粟谷明生先生のお能『木賊(とくさ)』を拝見しに国立能楽堂へ行ってきました。

『幼い我が子と生き別れになった翁(老いた父親)が、旅の僧侶らに一夜の宿を貸します。夜、少しお酒が入った翁は子供の事を思い出しては心乱れ、僧侶達の前で子供が着ていた着物や烏帽子を身に着け、心乱れるがまま舞をいます。涙にくれる老いた父。しかしその僧侶一行の中に、かつて生き別れた我が子が・・・』というお話です。

このお能の中で、主人公の翁はトクサを刈っているという設定。実際にパンフレットの後ろの写真のようにトクサをもって登場します。

お能では本物のトクサを使ってこうした小道具を作り使用します。花の仕事をしているご縁で、今回私がトクサをご用意させていただきました。納め損ないをするわけにはいかないので、だいぶ前から仲卸さんにお願いしていたのですが、

「いいトクサを作る生産者さんが高齢のために辞めてしまったんですよ。息子さんは跡を継がないので、ほかの生産者さんの中で良いトクサを探します・・・」とのこと。これまではピカイチのトクサが市場で手に入ったのですが、それはもう二度と手に入らないとの事。

枝物や葉ものは地味で、ものによっては手がかかるので、若い人はやりたがらないのだそうです。以前ツゲの長いものを探したことがありましたが、やはり生産者さんがご高齢のため辞めてしまい、もう二度と手に入らないと言われました。

少し前までは当たり前のように手に入っていたものが、後継者不足のために静かに、けれどどんどん消えていっているという現実・・。じっくり周りを見てみると、皆さんの周りでもそういうことが静かに進んでいるのではないでしょうか。